「ネガティブ」は悪である。
最近では、いつからか何者かによって刷り込まれた、疑う余地のない真実となって広く認識されているように思います。
私は知り合いから、よく「ネガティブだ」、「もっとポジティブに考えた方がいい」などと言われることが多々あり、時々腹立たしくなることがあります。
確かに、物事に対して否定的な見方をすることもあるし、気分が落ち込むこともあります。しかしこれは誰もがあるものだと思っているし、誰かに迷惑をかけているつもりはありません。
私は些細なことを気にしてしまう性格で、すぐに考えこんでしまう人種なのですが、それがネガティブに分類されてしまうのでしょうか?
仮にネガティブだとして、何が悪いのでしょうか。
ネガティブと言われて本当に頭にきて、へこみながらネットなどで調べると、特徴項目が私にほぼほぼ一致していてガッカリします(´・ω・`)
しかも「ネガティブの治しかた」みたいな記載が多くあり、ネガティブ思考がまるでこの世の悪のように書かれています。
それでは逆に、ポジティブは完全なる善なのでしょうか?
ポジティブとは何か?ネガティブとは何か?を簡単に調べてみました。
「ポジティブとは?」
肯定的、積極的、楽観的等。
失敗してもプラス思考で前向きに考える。
気にせずクヨクヨしない、引きずらない。
等。
いいことばかり書いてありますね。(^.^)
「ネガティブとは?」
否定的、消極的、悲観的。
常にマイナス思考に陥りがちで、後ろ向きな考えに捉われがち。
何事にも慎重すぎて、挑戦することに臆病になる。
等。
あまりいいことは書かれていませんね(^.^;)
確かにこういう記事を見ると、ポジティブの方が何かと人生楽に生きられる感じがします。
それこそ全ての人間がポジティブであれば、何の問題も起こらないのではないか。
何があっても肯定的、楽観的に捉えることが出来るのだから、すべてのマイナス要因がマイナス要因でなくなる。
極端な話、ノーストレスな世の中ですな。
何かすごく悪い言い方をしてしまったような気がしますが、確かに私の周りにもポジティブで尊敬できる人もいます。
しかし、自分の知っているポジティブにあてはまる人は、考えが浅い、または考えていない人がほとんどです。
たいして考えなくても「何とかなる」で行動する。
また何か問題が発生したり、ミスをしてしまった場合でも、羨ましいくらい気にせずあっけらかんとしている。
確かに本人にしてみればプラス思考(間違いなくマイナス思考ではない)で、気持ちも楽なのだろうが、私からしてみれば本来検証すべき問題にフタをして、向かい合うことを拒んでいるだけ。
結局同じことを繰り返してしまう可能性が懸念されます。
人間は失敗の中から多くを学び、それに向き合うことで成長していくものだと思っていますので。
私の場合は問題が生じた場合、必ず考え込んでしまいます。しかもけっこう引きずっているように思います(@_@;)
それがダメなのかもしれませんが...。
しかし同時に何がダメだったのか、どのように対処して今後どのように改善するのかという部分はしっかり考えて実行しているつもりです。
そして、ひとつの事柄に対して慎重になってしまうのですが、何度も何度も考えることで、多面的に考え問題回避にもつながっていると思うのです。
ポジティブな人も、中には単純に考えることを拒否し、根拠のない自信を持っている成長のないただのバカも多く居ると思っています。
私の名言(迷言?)で、ポジティブとバカは紙一重という言葉があります。
そんな人間になるくらいならネガティブの方がまだマシだと思います。
だからそんな人達にネガティブがどうとか言われたくない。
私は極力失敗したくないし、同じ失敗もしたくない。
だからこそ何度も考えて慎重にもなるのです。
物事によっては失敗したら誰かが傷つく可能性があるし、間違いなく自分が傷つくのです。
だって私、傷つきたくないんだもーん( ´△`)
だから私のことをただネガティブだと主張する人。
「ほっといてくれ!!」