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踏切の遮断機を切断 ノコギリ男事件の背景を考える

 

こんにちは、ぴすけです。

 

毎日いろいろなニュースが報道されますが、最近特にインパクトが強かったのが、踏切で遮断機が上がるのを待ちきれず遮断機の棒をノコギリで切ってしまうという事件です。

 

今回の事件について思うことがあるので記事にしたいと思います。

※ちなみに、僕は逮捕された男性を一切かばうつもりはないということだけは先に言っておきます。


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目次

 

踏切の遮断機をノコギリで切断

4月13日の朝、千葉県船橋市宮本にある京成線船橋競馬場駅付近の踏切で事件が発生しました。

 

閉じられている踏切に腹を立て、ノコギリで遮断機の棒を2本切断したとして、50代の男性が器物破損の容疑で逮捕されました。

 

初めてこの犯行動画をニュースで見たとき、キレてこのようなあり得ないことをする人って実際に時々いるし、純粋に「めっちゃ怖いわー」というのが感想でした。

 

開かずの踏切なんてのはいろんな地域でよく耳にするし、線路が敷かれている以上どうしようもないことなので、キレたところで何も状況が変わらないですから。

 

いくら自分が急いでいるとはいえ、ルールは守るべきだと思うので、犯人が逮捕されて良かったなぁと思いました。

 

…それはそれで良かったのですが、当時の状況が明確になってきた今は、犯人逮捕だけで終わるようであれば少し違うのではないかと感じています。

 

事件が発生した背景

当時京成線は、同日7時5分頃から隣の谷津駅で人身事故が発生しており、その影響で運転が見合せとなっていたそうです。

 

運転が見合せとなっているのであれば電車が通過するハズがありません。

本来であれば踏切の遮断機は上がっているべきだと思いますが、運転が再開されるまでの約30分間、遮断機は降りたままだったそうです。

 

踏切で停車していた車や歩行者は、いつ開くかもわからない踏切の前で長時間待たされている状況だったということになるわけです。

 

実際イライラしたのは切断した男性だけ?

遮断機を切断してしまった男性が、どれくらい待たされたタイミングで犯行に移したのかはわかりません。

踏切を切断してしまったことは当然やるべきではないしあり得ないと思います。

もちろん社会のルールとして罰を受けることは当然です。

 

しかし、この踏切で待たされていたほとんどの方が、遮断機が長時間降りていた状況にイライラしていたのではないでしょうか。

 

長時間遮断機が降りていた状況に「仕方ないよね」という意見ならいいとして、「我慢できない奴がおかしい」というのは全くもって議論になりませんね。

 

そう思えるのは第三者として見ているからであって、もし僕があの現場にいたら間違いなくイライラしてると思う(遮断機を切断することはありませんが)。

 

だって30分ですよ?

もしかしたらトイレを我慢していた方もいたかもしれない。

僕ならもし道路に余裕があるのであれば間違いなくUターンしてるでしょうね。

 

問題視されるのは切断した男性だけ?

みなさん動画の続きって見ました?

男性が遮断機の棒を切断して線路に進入し立ち去った後です。

 

遮断機の棒が切断されていることをいいことに、それに便乗して次々と他の車も線路を通過していきます。

 

「この人たちどうなってるの?」と普通に疑問に思いました。

 

遮断機を切断するという行動は起こさなかったものの、結局は同じように早く通過したいという気持ちの方がたくさんいて、本来入ってはいけない警報音が鳴っている踏切内を通過していたのが現実なのです。

 

全体像が見えていない方が、ネット上で遮断機がない状態なので「間違えて進入して事故でも起きたらどうするんだ」的なことを言っている方々がいらっしゃいます。

 

たしかに小さな子供や高齢の方が散歩されているのであれば危険性はあります。

その通りです。

 

しかし、基本的に遮断機が降りていなくても警報音は鳴っている状態なわけです。

要は警報音がなり始めて遮断機がこれから降りてくるという状況に似ています。

 

警報音が鳴っている状況で、遮断機の棒がないとはいえ一般の方が間違って進入するとは考えづらい。

それでも線路内に入るようなことがあるとするならばおそらく故意の可能性が高いし、それはその人達のモラルの問題だと思います。

 

きっかけはともかく、むしろこのような状況で踏切内を通過してしまう方々の真似をして、子供や高齢者が踏切内に進入してしまう可能性の方が高いと感じました。

 

切断した男性に対して「社会のルールを守れないやつは罰せられて当然」というのであれば、警報音が鳴っている状態にも関わらず便乗して通過していった方々もルールを守っていないです。

警報音はずっと鳴っていたわけですから。

大なり小なりルールを守れていない方はたくさんいらっしゃいました。

 

便乗した方々は道路交通法の「遮断踏切立入」に該当し、反則金や減点も定められているので適用されるはずですが…。

 

鉄道会社の対応はどうなの?

今回の事件発生の根底にあるのは犯人の人間性というのは言うまでもないが、鉄道会社にも過失があったと考えられます。

 

もう1度言います、30分ですよ?

じゃあもしそこへ救急車が来ていたらどうなります?

 

救急車が異変に気付き鉄道会社に連絡して、万が一踏切が上がったとしたも、止められていた時間があったこと自体問題でしょう。

わずか数秒でも取り返しのつかないことが起きる可能性があるのに、もし5分、10分と止められていて何かあったら目もあてられないですよね。

 

今回このようなことが起きていないためか、鉄道会社に対しては何もお咎めがなさそう(状況はかわるかもしれませんが…)ですがどうでしょうかね。

 

また、一般の方が電車の通行を妨げた場合、結構な重い罪に問われるというのならば、その逆もまた然りではないかと考えます。

電車が通常運転中であれば仕方がないにせよ、今回の場合は明らかに鉄道会社の判断ミスだと思います。

 

勝手な想像かもしれませんが、人身事故に気をとられすぎて、近くの踏切の遮断機が降りているということすら頭になく、何も考えなかったのでしょう。

結果たくさんの方に迷惑をかけ、犯罪者まで生み出してしまった。

 

大げさになってしまいましたが、明らかに鉄道会社の凡ミスじゃないかなぁ。

 

まとめ

もう1度言いますが、僕は逮捕された男性を一切かばうつもりはありません。

 

ネット上にあがっているさまざまな同記事のコメント欄には、犯人だけでなく事件の起きた背景を考えた上でのコメントに対して厳しい意見が飛び交っています。

 

あまりにも多いので自分は少数派かもしれません…(^_^;)

 

遮断機を切断した男性はもちろんですが、警報音が鳴っているにも関わらず踏切を通過していった方々、そして約30分間遮断機を降ろした状態にしていた鉄道会社。

疑問に思うことはたくさんあったと感じます。

 

とりあえず善悪の判断は所詮警察または裁判所でしか行えないので、ここで騒いでも仕方ないのでとりあえず感想としては以下の通りです。

 

・イライラするのは仕方ないが反社会的な行動はあまりにも思考が乏しく自分が100%悪者になる

・どうしても行動しないと気がすまないのなら警察や鉄道会社に電話をするなど方法を考える

・メディアや警察は起こったことのみを問題とするのではなくその背景に改善すべきことがないか検証すべき

 

ということで今後このような事件が起きないことを願うばかりです。

 

ありがとうございました。