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サマータイム制度の導入についてのメリット・デメリットを考えた結果

 

今年の夏、熱中症患者が非常に多く出ていることや、摂氏41.1℃という異常な暑さを記録したことで、2020年東京五輪パラリンピックの猛暑対策として、大会組織委員会によって、暑さ対策を目的とした「サマータイム制度(夏時間)」導入の要望がありました。

 

サマータイム制度の導入については賛否あるものの、一般的な会社の職場環境をよく理解していない世間知らずの政治家のお偉い方々が議論を繰り返しているようですが、国民の意見が反映されない日本で、今後どうなるのでしょう?

実際に安倍首相もサマータイム制度導入の検討を指示しています。

国民の皆さんも人それぞれ意見は異なりますが、今回は実際にサマータイム制度が導入されることで起こりうることを簡単に考えたいと思います。

 

目次

 

 

今更だけど、サマータイムってこんな制度

サマータイム制度とは夏時間制度と呼ばれていて、昼間の明るい時間を有効活用するために、標準時間よりも時計を1時間進める制度のことです。

(今回議論されているサマータイムでは、2時間進めるというもの)

 

現在では北米、ヨーロッパ諸国で実施されている国が多いのですが、特徴として世界の中高緯度の国で導入されています。

その理由としては日照時間に変化があるため、サマータイム制度は十分に機能する要因があるということ。

逆に赤道直下のアジア、アフリカ諸国では、日照時間の変化が少ないため、サマータイム制度の必要性がないという状況があるので、そのほとんどで実施されていません。

 

過去日本でも1948年から約4年間、同じように健康面や省エネ対策の名目により、当時GHQの要請によってサマータイム制度が実施されていた経緯があるものの、労働時間の延長や習慣に合わないなど、国民の抵抗が強いことで1度廃止されています。

 

ヨーロッパ諸国ではサマータイム制度が導入されている国が多いものの、実際に省エネ効果はあまり感じられないとして、廃止を訴えている方も多くいらっしゃるそうです。

 

 

予想されるサマータイム制度実施のメリット

サマータイム制度の実施が検討される中、実際に実施されることでどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

サマータイム制度導入のメリット]

  • 冷房用、照明用の電力消費量を1時間分削減できる ( ...ように感じる?)

時計の針が1時間ずれたとしても、太陽の位置が標準時間の位置と変わらないので、夕方照明が必要になる時間が1時間遅くなります。

そのずれた時間の朝の冷房代、照明代が削減に繋がるということです。

   ※標準時間が18時であった場合、サマータイムでは19時になります。

 

  • プライベートの時間が増える ( …ように感じる?)

起床時間や勤務開始時間など、1日の開始自体が早くなることで退社時間が早くなり、プライベートで活用できる時間が増えます。

 

  • 犯罪の減少

明るい時間の帰宅などによって、強盗などによる被害が減少するというもの。

北米では実際に減少したと報告されています。

 

 

 

予想されるサマータイム制度実施のデメリット

いくつかメリットがある中、当然デメリットもあります。

 

サマータイム制度導入のデメリット]

  • システムの変更の手間、コストがかかる

時刻設定などシステム変更における手間やコストがかかり、IT業界では2000年問題と同じような混乱が起きる可能性があります。

 ※wikipedia  【2000年問題 (Y2K問題) 】

 

  • 残業時間の増加

就業時間になっても外が明るいため、職場によっては平気で残業を行う環境となってしまうことが懸念されます。

 

睡眠不足や生活リズムの乱れにより健康被害が懸念されます。

また、睡眠不足によって交通事故のリスクが高くなります。

 

  • 自分の所有する時計を全て変更しなくてはならない

家の掛け時計や目覚まし時計、腕時計に携帯電話など、全ての時計をサマータイムの時間にずらさなければなりません。

所有する時計が多いほど面倒ですね。

 

 

個人的まとめ

メリット、デメリットを挙げましたが、実際には他にももっとあるかもしれません。

みなさんそれぞれの生活環境の中、このサマータイム実施は誰かにとってはメリットのあることでも、誰かにとってはデメリットとなりうるので、正直制度自体の善し悪しの判断は付けにくいというのが本音です。

 

ただ、間違いなくIT業界の混乱は実際に起こりうると思います。

また、上記のメリット部分にも記載しましたが、省エネに関しては会社など多く人の集まる場所でエアコンを使用する場合と、早く家に帰ってからそれぞれエアコンを使用した場合などで考えると、サマータイムの方が消費エネルギーは大きくなる可能性があるので、削減できているように感じるだけのような気がします。

また、プライベート時間に関しても、標準時間であろうがサマータイムだろうが、結局のところサマータイムに切り替わった1日目のみ1時間多く感じるかもしれないが、1日24時間サイクルは変わらないためメリットとしては弱いかな、と。

 

逆に夜お酒を取り扱うお店の営業時間が延びる可能性があり(居酒屋系は夕方からの営業が多いため)、お店を利用する方の睡眠時間が削られて、睡眠不足などの健康被害や生活リズムの乱れによる体調不良が顕著に表れそうな予感がします。

…自己管理さえしっかり行えばさほどデメリットでもないかと思いますが。

 

そして私が個人的に1番恐れていることはやはり労働時間(残業時間)の増加。

今でさえ残業時間に関してグレー以上の企業が多い中、本当に明るい時間に帰れるのかは疑問です。

私は現在の会社しか経験がないのでわかりませんが、自分を含め友人や知人の労働環境の話を聞いている以上、残業時間が増えることなくすんなり帰れるとは思えません。

 

そもそも今回のサマータイム導入の目的は、省エネどうこうではなくあくまで東京五輪パラリンピックの猛暑対策が目的です。

その瞬間だけの為に国民全体を巻き込んだ政策は、正直実施する必要性は感じられない。あまりにもデメリットが目立つからです。

朝が早いことでテレビの放送時間などの問題があるのかもしれませんが、現実的には競技開始時間を早めればすむことではないではないでしょうか。

 

ということで個人的にはサマータイム、勘弁してください。

間違いなく反対派です。

ありがとうございました(´・ω・`)

 

 

 参考資料 環境省・経済産業省資料【サマータイムについて】